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現代演劇暴論11「続・らき☆すたOPに見る演劇的論点」

2.萌えは新しい劇言語を創造できるのか

次は言葉の面かららき☆すたOPを考察してみたい。

参考資料。
「もってけ!セーラーふく」作詞 畑亜貴

曖昧3センチ そりゃぷにってコトかい? ちょっ!
らっぴんぐが制服…だぁぁ不利ってこたない ぷ。
がんばっちゃ●やっちゃっちゃ
そんときゃーっち&Release ギョッ
汗(Fuu)々(Fuu)の谷間に Darlin' darlin' F R E E Z E!!

なんかダるー なんかデるー
あいしテる あれ一個が違ってるんるー
なやみン坊ー 高鉄棒ー
おいしん簿一 いーかげんにシナサイ

飛んでったアイツの火照るカラダって
所謂ふつーのおにゃのコ
驚いたあたしだけ? 豚骨ハリガネおかわりだだだ

BON-BON おーえん団
Let's get! チェリーパイ
RAN-RAN かんげー会
Look up! せんせーしょん
はい! 存在感…小惑星
ぶつかって溶けましたぼーぜん
大いに歌ってシレンジャー

もっていけ!
最後に笑っちゃうのはあたしのはず
セーラーふくだからです←結論
月曜日なのに!
機嫌悪いのどうするよ?
夏服がいいのです←キャ?ワ!イイv

接近3ピクト するまでってちゅーちょだ やん☆
がんばって はりきって My Darlin' darlin' P L E A S E!!

おもしろい日本語をいつも探している。
HIP HOPをたしなむようになったのもひとつにその理由がある。
一時期のハロプロやマキシマムザホルモンをも同様の理由で聞いた。
この「もってけ!セーラーふく」の歌詞にもある種の魅力を感じる。
現代歌詞の解体と再構築がここにはある。

劇作家にとって独自の劇言語を発明できるかどうかは死活問題だ。
独自の劇言語で今まで描けなかった言語景色を提示する。
劇作家が既存の戯曲に対抗するためにはその方法しかないと思っている。

日本語の特徴を語るときに平田オリザ氏やいとうせいこう氏が好んで使う例に「俳句」がある。
柿食えば 鐘が鳴るなり 法隆寺
「柿」と「鐘」と「法隆寺」にはなんの論理的つながりはない。
しかし、この三つを並べることである風景が表出される。
論理ではなく、感覚によって文脈が成立する。
これが日本語のおもしろさの一つ、というような話だ。
「もってけ!セーラーふく」はまさにそうではないだろうか。

普通、日本語で何かを語るときには「日本語として意味を通すべき」という無意識のルールが働く。
しかし「萌え」という新しいルールを設定することによって意味の重力から離れることができる。
論理を越えた言語表現が「萌え」によって生まれるメカニズムはここにある。
萌えによる既存の日本語の破壊はこれが初めてではない。
その系譜には電波ソングと呼ばれるものやUNDER17などがある。

萌えを既存の劇言語にぶつけることで新しい戯曲、演劇作品が生まれるのではないか。
M.O.E.projectの佐古田君に個人的に期待するのはこの点である。
まぁ本人はまったくそんなつもりじゃないと思うけど。

で、前回フレーム数がどーこー言ってるくせに参考資料がYouTubeなのはいかがなものか。
というわけでstage6の「もってけ!セーラーふく」です。
綺麗です。これを見れば、前回私が何を言いたかったのかわかるかもしれません。
でも重いです。DIVXのプラグインをダウンロードしないと見られません。
それでも見たいというもの好きな人だけどうぞ。

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コメント

あれ、佐古田さんと知り合いなんですか?僕、フツーに佐古田さんと知り合いなんですけど、柴さんって、何つながりですか?

投稿: よこた | 2007/07/10 03:02

大学の後輩です。よこたくん顔広いですねー。こんなところで繋がるとは…。

投稿: 48 | 2007/07/11 01:44

ああ、そうですよねー。
いやはや、日芸にはなぜか知り合いが多いんです。

投稿: よこた | 2007/07/13 10:59

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