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2007年7月の14件の記事

□ やっぱりまだ梅雨だったみたいです

隅田川の花火大会へのお誘いがあったのに行けず。
夏がワクワクしてしょうがないとか言ったくせに。
今週末は箱庭円舞曲と小指値を見た。
で、特に小指値についてちょっと書いてみるんだけど、色んなとこで色んな人が色んなことを書いてるのでおそらく誰も書かないところを書きます。
以下微妙なネタバレ。(こないだブログで散々ネタバレしたあとに以上ネタバレと書いている人がいて痺れた、が同じことをやる勇気はない)
みくる伝説が流れた。「へー」のところの間違いぶりも完コピ。
第0話への細かい言及も行われていた。
確実に小指値内部にハルヒを見ている人間がいる。
ということはあのハルヒダンスも見ていると断言できる。
ということは前に書いた小指値=アニメ身体論の証明になったのではないか。ないな。
色んな人が褒めている通りいい公演でした。
薬のことも多くの人が言う通りでしょう。
しかしあの照明装置はすごかった。
ど真ん中にある奴もよかったけど(あれで舞台を覆えば「アラウンド・ザ・ワールド」だ)、やっぱ後半に出てきたアレ。
アレがガーディアンで噂になったアレか。
そうだよ。光が動いて対象が止まれば影だけ動くよ。そんな当たり前のことなのになんで今までなかったんだろう。
あの影絵にアニメ身体論のヒントを得た気がする。
あとは野上絹代氏のつま先立ちの素晴らしさ。

劇場で偶然にも元劇団員の福田氏に会った。
これはまったくの嘘だけど、やはり劇団解散の傷は深くお互いあまり言葉を交わすことはなかった。
だけど特に感想も言い合わず別れてしまった。
飲みに誘いたかったけど彼の本番が近いのでやめた。

そして明日はハイバイを見に行くのだ。

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□ どうやら本当に夏が来たようです

とある戯曲を書き写す作業。10時間ほどかけて完成。
ブラインドタッチ(じゃなくてなんだっけ?)だったらもっと早くできるのだが。
書き写す作業は書き手にとって良い鍛錬になると聞いた。
本当にそうだと思う。書いた人の作業を追体験できる。なぜその言葉が選ばれたのかがわかる。
しかし、それにしても面倒臭かった。必要なことだったんだけど。
前にナイロンの「ノーアート・ノーライフ」の一幕、1時間半分を戯曲に写したことがある。
しかも戯曲→戯曲ではなくて、DVD→戯曲である。
どれぐらいの時間がかかったんだろう…相当ヒマだったのか…。
何か書きたいが、何にも書きたくなかったんだと思う。
書くことはしたかったけど考えたくなかったみたいな。
今も現物はあるが、データは消えてしまった。
肩が痛い。

新しいブログデザインは非常に気に入っている。
まさに夏だ。夏が来たのだ。
これといった予定はないがワクワクしてしょうがない。

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□ リニューアル

梅雨も明けたので気分とブログをリニューアルした。
醤油は薄塩に変えた。

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□ 死刑執行中説明会進行中

明日で説明会も最後。
なんか変なこと言う奴がいたと思ってもらえればそれで良いです。
十字星を書き直し中。
気分転換にウメを見る。
このあいだテレビでチラッとだけ見かけて久々にネタを見たくなったのである。
偶然、紙コントを見たのは2年ぐらい前だったか。
大いに笑ったと同時に痺れた。
笑い飯を初めて見たときにもそうだった。
もうR-1に出たりしてるんですね。
私はこーゆー表現に刺激を受けます。

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【公演情報】「十字星」

baka2+1=? vol.3
「十字星」

脚本: 柴 幸男
出演: 桜木 涼介  俵 和也

日程: 8月10日(金) 開演18:30
        8月11日(土) 開演13:00 18:00
        8月12日(日) 開演12:00 17:00
劇場: シアター風姿花伝
チケット: 前売3500円/当日3800円

ご予約・お問い合わせ
cassetteconte@gmail.com

 

二つの星は別々の場所で生まれた。
その距離はあまりにも長大で途方もない。
だから
互いの姿が見えるはずもなく、
互いの声が聞こえるはずもなく、
互いの手が触れるはずもなく、
互いの心がわかるはずもなかった。
交わるはずのなかった二本の線。
重なるはずのなかった二筋の光。
二つの星が今夜、出会う。

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□ 人望がない

寝坊→バイト→渋谷O-nest cinra EXPOP!!!!!→アップリンク「ざくろ屋敷」
台本の書き直しと説明会準備を同時進行で。
上がったり下がったり、高揚したり落ち込んだり。
しかしコーラのiTunesキャンペーンで一曲当たったのはうれしい。今週一番うれしい…。

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□ まったく個人的な趣味として

おもしろ画像的なものがよくネット上で出回っている。
大抵は一度笑っておしまいである。
が、どうしても気になってしょうがない画像がある。
以下がそうである。
Vlphp006636_r
なぜ、この女子高生達はこんな場所でこんなにもダラけているのだ。
これは誰が、どんな目的で撮った写真なのだ。
彼女達はどーゆーつもりでこんな格好をしてるのだ。
しかも、恐ろしいことにこれはシリーズ物であるらしいことがわかってきた。
2822vlphp062628
もう不可解きわまりなくて大好きなのである。
これ以外にも教室でダラけてるバージョンもどこかで見たことがある。
というわけで個人的な趣味でこのシリーズの画像を集めてます。
もしお持ちの方は下記までご連絡ください。
もっとたくさんの「ダラけ」が見たいんです。お願いします。

cassetteconte@gmail.com

さらにはこの画像の出生の秘密をご存じの方はぜひ教えてください。
googleなどで「だらけている 女子高生」とか検索してもエロいのばっか引っかかってやんなっちゃうのである。

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□ 十字星脱稿

「十字星」第一稿完成。当初の予定より大幅遅れ。
関係者の皆様ほんとに申し訳ありませんでした。
後は並び替えたり削ったりぶっ込んだり。
青☆組も渡辺源四郎もKAKUTAも見られなかった。
イルリメのレコ発ライブも忘れてた。残念すぎる…。
新宿にて宮永氏と約4時間程、打ち合わせ。
その後「十字星」の稽古場にお邪魔する。読み合わせに立ち会う。悶絶する。
和也さんと涼介さんと舞台美術さんと打ち合わせ。
後、池袋で和也さんと音響さんと中華を食べながら打ち合わせ。
青年団企画のメールを出す。説明会の準備をせねば。
ギリギリすぎる期日で申し訳なく思う。多くの人に興味を持ってもらえたら幸せである。
何もかも忘れたくて「最終絶叫計画4」を見る。何もかも忘れた。
やっぱりZAZは最低で最高だ。

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□ スーツを電車の網棚に忘れた

その日の本番に使う衣装だったのに。
東京メトロの千代田線。代々木上原行き。
表参道で網棚に乗せたまま下車。渋谷で気がつく。
いまだ東京メトロ、小田急に問い合わせても見つからず。
持って行った人、返しなさい。
一個一個確実に終わるんだけどまた一個一個はじまってくるからまいっちんぐ。
こーゆーときいつも思い出すのが「やっつけ仕事で八方ふさがり」って小説。
読んだことないけど。タイトルが。
今日も少しの感動で生きながらえる日々。→感動したモノ[toypography]
でも虎と猿は無理あるだろ。

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現代演劇暴論11「続・らき☆すたOPに見る演劇的論点」

2.萌えは新しい劇言語を創造できるのか

次は言葉の面かららき☆すたOPを考察してみたい。

参考資料。
「もってけ!セーラーふく」作詞 畑亜貴

曖昧3センチ そりゃぷにってコトかい? ちょっ!
らっぴんぐが制服…だぁぁ不利ってこたない ぷ。
がんばっちゃ●やっちゃっちゃ
そんときゃーっち&Release ギョッ
汗(Fuu)々(Fuu)の谷間に Darlin' darlin' F R E E Z E!!

なんかダるー なんかデるー
あいしテる あれ一個が違ってるんるー
なやみン坊ー 高鉄棒ー
おいしん簿一 いーかげんにシナサイ

飛んでったアイツの火照るカラダって
所謂ふつーのおにゃのコ
驚いたあたしだけ? 豚骨ハリガネおかわりだだだ

BON-BON おーえん団
Let's get! チェリーパイ
RAN-RAN かんげー会
Look up! せんせーしょん
はい! 存在感…小惑星
ぶつかって溶けましたぼーぜん
大いに歌ってシレンジャー

もっていけ!
最後に笑っちゃうのはあたしのはず
セーラーふくだからです←結論
月曜日なのに!
機嫌悪いのどうするよ?
夏服がいいのです←キャ?ワ!イイv

接近3ピクト するまでってちゅーちょだ やん☆
がんばって はりきって My Darlin' darlin' P L E A S E!!

おもしろい日本語をいつも探している。
HIP HOPをたしなむようになったのもひとつにその理由がある。
一時期のハロプロやマキシマムザホルモンをも同様の理由で聞いた。
この「もってけ!セーラーふく」の歌詞にもある種の魅力を感じる。
現代歌詞の解体と再構築がここにはある。

劇作家にとって独自の劇言語を発明できるかどうかは死活問題だ。
独自の劇言語で今まで描けなかった言語景色を提示する。
劇作家が既存の戯曲に対抗するためにはその方法しかないと思っている。

日本語の特徴を語るときに平田オリザ氏やいとうせいこう氏が好んで使う例に「俳句」がある。
柿食えば 鐘が鳴るなり 法隆寺
「柿」と「鐘」と「法隆寺」にはなんの論理的つながりはない。
しかし、この三つを並べることである風景が表出される。
論理ではなく、感覚によって文脈が成立する。
これが日本語のおもしろさの一つ、というような話だ。
「もってけ!セーラーふく」はまさにそうではないだろうか。

普通、日本語で何かを語るときには「日本語として意味を通すべき」という無意識のルールが働く。
しかし「萌え」という新しいルールを設定することによって意味の重力から離れることができる。
論理を越えた言語表現が「萌え」によって生まれるメカニズムはここにある。
萌えによる既存の日本語の破壊はこれが初めてではない。
その系譜には電波ソングと呼ばれるものやUNDER17などがある。

萌えを既存の劇言語にぶつけることで新しい戯曲、演劇作品が生まれるのではないか。
M.O.E.projectの佐古田君に個人的に期待するのはこの点である。
まぁ本人はまったくそんなつもりじゃないと思うけど。

で、前回フレーム数がどーこー言ってるくせに参考資料がYouTubeなのはいかがなものか。
というわけでstage6の「もってけ!セーラーふく」です。
綺麗です。これを見れば、前回私が何を言いたかったのかわかるかもしれません。
でも重いです。DIVXのプラグインをダウンロードしないと見られません。
それでも見たいというもの好きな人だけどうぞ。

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現代演劇暴論10「らき☆すたOPに見る演劇的論点」

参考資料。
らき☆すたOP「 もってけ!セーラーふく」

「らき☆すた」のOPを見て少し思うところがあった。のでちょっと演劇的に分析してみる。

1.京都アニメーションが提示する身体性

ここ最近、宮沢章夫氏が自著やブログで「身体性」について語っているのをよく見る。
それはだいたいチェルフィッチュやポツドールの身体についてで「だらしなさ」もしくは「だらしなさの先」の身体性について色々書かれている。
現代口語演劇はまず言葉の面から現代演劇へとアプローチした。
もちろん身体からのアプローチもあったけど言語ほどではなかったと思う。
そして現代口語演劇は一応の完成をみた(あくまで一応)。
今、現代演劇は身体の現代性について模索している。現代身体演劇の時代である。
というわけで演劇界では新しい身体表現を持った作品が多く発表されている。
先に挙げたチェルフィッチュはそうだし、東京デスロックの「再生」なんかもそうだと思う。
あとすぐ地べたに寝そべる五反田団。
それら新しい身体表現のキーワードはやはり肉体の「だらしなさ」だと思う。
そもそも演劇の身体はきれいすぎたし、タフすぎたし、力が入りすぎてきた。
で、話はやっと「らき☆すた」に入る。

京都アニメーションがアニメキャラ達に踊らせたのは涼宮ハルヒが最初だろうか。
それは大変に評判になって巷で実際に踊っている人々の映像がYouTubeにアップされた。
今回の「らき☆すた」も同様で多くの素人ダンサーの映像が見られる。
で、そーゆーのを見ると非常にがっかりする。
なにしろ動きのキレが違いすぎる。バラバラだわ、トロいわ。
このダメさを受け入れようとしているのが現代の身体性だとも言える。
でもこれは素人とか練習不足だけが原因とは言い切れないと思う。

まず参考資料を見て欲しい。
ダウンロードしながら見ると頭のフレームが少し遅れる。
ので完全にダウンロードしてから見ることをお勧めする。
問題は頭の10秒にある。4人が並んでダンスする一連のカットである。(特に最初の青い髪のキャラが回す手首)
たぶんこれらのカットは通常のアニメよりもフレーム数が多いと思う。
テレビは1秒間30フレーム。アニメはその4分の1とかだったりした気がする。
つまり1秒間で約12枚ほどのパラパラ漫画が動いている。
枚数を増やして描けばパラパラ漫画の動きはより滑らかになる。
京都アニメーションがブランド化したひとつの理由にその書き込みの多さがある。
で、このフレーム数を多くする技術はPVにもよく使われる。
スローモーションで撮影したダンスを通常速度で見せると異常に動きが機敏な人々の映像になる。
でもこちとらアニメである。例えば制服のたるみや髪の毛の揺れまで完全にコントロールできる。

ではこの「身体」を現実で表現することは不可能なのだろうか。
ストリートダンスの世界ではもうその試みはある。
「アニメーション」と呼ばれるジャンルがそうだ。
まさにこーいったアニメ的な動きを生身で再現しようとしている。
しかもアニメはこんなに動きながらズレや歪みやだらしなさの、演劇界流行の「ノイズ」まで各所で再現している。
だから演劇も見習ってこーゆー風に動けと言ってるわけではない。別に。
ただこの身体性を分析することで何かのヒントになるのではないかと考えている。
小指値はこのアニメ的な身体性を含んでいる気がする。
だからなんだか動きが気になって目が離せないのではないだろうか。
で、こーゆーことを考えすぎてるといつかくるくるぱーになると思う。
らき☆すたにHIP HOPに現代口語演劇に新本格ってトピックが飛びすぎて誰も理解できねーよである。
この節操のない評論方法はあきらかにマンガっちの影響だ。
あれを読んで自分にもある種の演劇論作業ができるかもしれないと思って今やっている。
意外に長くなったので、

2.萌えは新しい劇言語を創造できるのか

は、次にします。
ちなみにらき☆すた本編は一切見てないので内容はまったく知らない。

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□ せりふの時代の間違い訂正

よくよく読んだらなんか間違ってる箇所があったので訂正します。
劇王は賞金がもらえるって書いてありますけどもらえません。ていうか賞金はありません。
もらえるのは名誉と佃氏手作りチャンピョンベルトのみです。
あと第5回劇王って書いてありますけどあれは「第4回」です。
だから「4代目」です。5代目じゃありません。
第5回劇王は来年2月の予定だそうです。
久々に晴れたので洗濯。
キャラメルボックスの「猫と針」が気になる。
恩田陸の初戯曲って。演出、 横内謙介って。
非常に良い企画だと思う。俳優座劇場だし。
これをキャラメルボックスがやるってのがまたすごい。

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お知らせ/もろもろ

■公演情報
2007年8月10日(金)-12日(日)
baka2+1=? vol.3
「十字星」
作:柴幸男
出演:俵和也、桜木涼介
詳細

■解散情報
所属していた「劇団バームクーヘン」が解散しました。
劇団HP
fringe記事
解散によせて

■掲載情報
「せりふの時代」'07夏号(小学館)に劇評が掲載されました。
劇王Ⅳ出品作品「反復かつ連続」の劇評です。
審査員をしていたわかぎゑふ氏が書いてます。

*この記事はしばらくトップにあります。

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□ 現在地

という言葉が最近あたまの中から離れない。
かつて「目的地」というチェルフィッチュの舞台を見たけど、自分にとっては「現在地」の方が問題みたいだ。
今、自分がどこにいて何をやってるのかわからない。
fringeをぼーと見てたらバームクーヘン解散の記事があって驚いた。
小劇場界でまったく見向きもされてなかったと思ってたけど、ていうかいまも思ってるけど、解散すると記事になるんですね。ふーん。
じゃあ、かつて私達が居た場所はどこだったのだろう。今、いる場所はどこなんだろう。
と、思えば相撲部の稽古中に木元氏がせりふの時代を見せてくれた。
「反復かつ連続」の劇評が載っていた。まったく知らなかった。
驚いた。こーゆーのって教えてくれないんですね。
ちなみに唯一の出演者内山ちひろ氏にも聞いてみたけど彼女も知らなかった。
でかでかと写真のせられてるのに…。
なにかやって評価されたり、まったく無反応だったり、悪反応だったりして。
そんでいちいち驚いたり、落ち込んだりしてるのは自分が今どこにいて何をやってるのかわかってないからじゃないか。
自分の「現在地」がわかっていれば何をしたって、どんな反応だって、着実に「目的地」に向かっていけるんじゃないか。
いや、やっぱり「目的地」が重要なのかしら。
どこにいようが「目的地」さえ見失わなければ進み続けられるのかしらん。
「点」で補足しようとするのが間違いか。
「線」や「面」で考えたほうがいいのか。
ダメだと思ったものがそんなに悪くない反応だったりするのが一番、迷う。
もうさっぱりわかりません。

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