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現代演劇暴論13「舞台上で叫ぶということ2」

で、田上パルである。見たのは「アルカトラズ合宿」。傑作だった。叫んでいた。
おもしろいのは田上パルの芝居は叫ぶ芝居であるのに現代口語演劇だという点。
それが現代口語演劇でも、叫びうる場所で叫びうる人々が叫びうる状況に至れば叫ぶのだ。
場所は、東京と九州の高校ハンドボール部の合宿所。
人々は、運動部の高校生、カンニング疑惑の高校生、運動部の顧問教師。
状況は、練習試合後の夜に行われる恒例のバカ勝負(罰ゲーム有)。
さらにここに熊本弁が加わる。
叫ばないわけがない。舞台上の彼らは心おきなく叫び。
私はそれにみじんの恥ずかしさも感じなかった。

「アルカトラズ合宿」を見て思ったのは、以前に自分がやりたかった芝居の形がより上手く美しく面白く作られている、ということだ。
それは、青春群像劇で、若くて、バカバカしくて、ナンセンスな要素もあり、
青春の苦さもあって、無価値で、非建設的で、戯曲上の伏線的なおもしろさもあるが、
何の哲学的・文学的・感情的な押しつけもしない。そんな芝居だ。
自分がかつてやりたかった、やってみた、あの芝居の、自分にはまるで書けなかった、到達点をこの作品に見たような気がした。

田上豊氏の戯曲は美しい。アフタートークでは、どうしたらもっと上手い戯曲が書けるのか教えてもらおう…。

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