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2008年2月の14件の記事

□ 箱庭円舞曲とFUKAIPURODUCE羽衣を見た(軽いネタバレあり)

箱庭円舞曲「お前がダメな理由」を観劇。
役者さんが皆達者だったと思う。
特に小松君和氏が好演していた。小松氏と言えば自分の中ではオケラジであって。
わーオケラジのパーソナリティーの人だーって思いながら見た。まったく面識ないけど。
同時多発の会話が起きたり、窓の外の風景で季節を描いたり、と描き方には非常に興味を持つ。
が、描かれてる内容にあまり興味を持てず。まぁこれは趣味の問題かと。
山内翔氏と小野哲史氏(が演じる人物)の関係性に興味をひかれたのでそこに焦点が絞ってあったら、と思う。現在の古川氏が書く暗転なし一幕物を見てみたい、と思う。

で、アゴラに移動。
「御前会議」チラシデータが完成したので特設ブログにアップ。
実物はもっといいです。もっとケバイです。
FUKAIPURODUCE羽衣「宿題と遠吠え」を観劇。
15mm vol.3の一目惚れからの期待度がすさまじく。
こちらは箱庭とは間逆で描き方にはまったく共感できない(笑)のだけど、描いてる内容に心をわしづかみにされる。
楽曲のクオリティがとても高くCDがないのが残念。iPodに入れたい。歌いたい。
そして糸井氏の書く詩が、本当に、猥雑なんだけど寓話的で、かつ同時代的で。
あーもっかい見たいなー。
こんなに笑ったのは久しぶり。正直、他のお客さんの迷惑だったかもしれない。ごめんなさい。
でも、サミットディレクターもやたら笑ってたから勘弁して欲しい。
エレクトロありラップありロックありパンクありチークタイムあり。
「出版記念パーティーの夜、しょっぱい君のパンティーで酔う」なんてここ最近で一番きたパンチライン。韻踏みまくり。リトルか。
「闇で汚れた酸素」という曲にはグッときて泣きそうになってしまった。
笑って、泣いて、感動して、ってこれエンターテイメントの条件全部クリアしてね。
どこかで誰かが「狂気の沙汰のような」って書いてたけどそれはそう。見る人によってはこれは狂気の沙汰に見える。だけど、朝からズッポシ気分が落ち込んでいた自分はこの「宿題と遠吠え」のおかげで元気が出て生きる力がわいた。世の中にはそーゆー人もいるということもわかっていただけるとうれしい。自分だって15mmがなければ一生見なかったかもしれない。fictionsにも感謝。

HPで羽衣のテーマが聞けた。早速iPodに入れよう。劇中に使っていたスローエレクトロバージョンも是非。
無駄に(失礼)かわいいポスター。
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□ 休日日記

本チラシ作成はなんとか進んでいて三月アタマにはお目にかかれると思う。
日芸先輩劇団の箱庭円舞曲が本番つってシアターサンモールにて折り込みさせていただく。
次の週は日芸後輩劇団の掘出者が公演。すごいな。なんか。
そういえばここ1週間に見たい芝居が集中してて困っている。お金ないし。
とりあえずここにメモしとこう。
箱庭円舞曲
FUKAIPRODUCE羽衣
堀出者
チェルフィッチュ
MONO
五反田団

屋上庭園/動員挿話も見たいなぁ。
ネット上をウロウロしてたらこんな記事が。
すごいな長久手文化の家。公開するんだ。

あとここ最近ずっと見たくて見られないニットキャップシアターが名古屋公演を終えたようで。
「愛のテール」。東京公演は見られるかな。戯曲も是非読みたい。
千種小劇場でやったのか。青年団が火宅か修羅かやるとこだ。
ヨーロッパ企画といい、ニットキャップといい名古屋飛ばしをしないでくれて嬉しい。
で、こんなん見つけた。

アホだ。最高だ。きっとおもしろいんだろーなー。

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■「御前会議」稽古4日目

あ、忘れてた前回の稽古で第二回課題曲発表もやったんだった。
脳内VACATIONは畑中氏=KREVA、河村氏=MCUでお願いする。
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ここらへんのキックは丁度、ラップ語と現代口語の中間という感じで非常に参考になる。
女子は前回同様HALCALI。「スタイリースタイリー」のハルカとユカリを交互に。
この曲はRYO-Z作詞だけあって中々難しいですがみなこなす。上々。

この日は「御前会議」のラップ化作業はひとまずお休みにして芝居パートの稽古。
そんなにダメだし、あ、あゆみの稽古で中島佳子氏に聞いたのだけど、無機王では「ダメ」とは言わず「お願い」と言うそうだ。つまり「お願いだし」と言うらしい。それはすごく自分の性にあう気がするのでマネさせてもらおう。
というわけで、そんなにお願いは出さずただ何度もやってみて様子をうかがう。
ま、とりあえずセリフを入れてもらうことが先決って感じで。
稽古を見ては一人喜びケラケラ笑う演出。
とくに何も言われないので張り合いがなさそうな役者さん達。
というわけで稽古は進めどあんまり空気が動いている感じがなかったのでした。あれ?

宇田川さんと木引さんのやりとりはもう一生やっててほしいほどおかしかった。こーゆーの大好きで。
特筆すべきは宇田川さんのとぼけた空気。こーゆーのは出そうと思っても中々できない。
写真が前回稽古のものだけど気にしてはいけない。
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■「御前会議」稽古3日目

青年団から海津氏、後藤麻美氏、野村氏、青年団+東京デスロックから佐山氏が見学に来てくれた。
桜町くんは実質初稽古。というわけで課題曲発表。畑中さんと同じ穴にはまる。解剖図を渡して攻略。
で、前回の稽古から考えた仮説を発表。
「セリフ+BGM」と「ラップ+バックトラック」の境界線はどこか。
例にハピサマの中澤独白から小沢健二からスペランカーズからB-Boy Parkの漢のフリスタへ。
このちゃんぽんぶりが自分でも楽しい。
何となく伝わったみたいだったので「トーキョーあたり」をテキストにラップ化WS。
前回が「一人芝居」だったのが今回は「二人芝居(会話)」へとレベルアップ。
発表。なんとなく体でみんなわかってきた感じ。
遊びというかテクニックを混ぜようとしはじめてるし。
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で、遂に「御前会議」のテキストに突入。
まず通常通りシーンを流して、次にビートをかけて乗ってもらう。
あれ? みんなうまくね?さすが青年団の役者。
普通にラップを練習するより、セリフを通過させたほうが感が早い。
ビートの打ち込み具合を変化させたり、BPMを上下させたり実験実験。
うまいことはまるとみんな自然と笑ってしまう。
どこからくるのだろうこの楽しさは。
稽古しながら本当に喋ってるのか歌ってるのかわからなくなってクラクラする。あぁだいじょうぶだ。いけるわ。現代口語ミュージカルできるわ。
本心この日の稽古まで自分でも半信半疑だったのでほっとする。いや、そんなもんですよ。
「あゆみ」では錯視をめざしてたけど今回はずばり錯聴。
お客様の想像力を耳から広げることをしたい。
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稽古後にアゴラで野村さんにアゴラ支援会員会報のための短い質問を受けたり。
で、お酒飲んでスタバでココア飲んで帰る。

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■「御前会議」稽古2日目

稽古前に今回の照明をやっていただく西本さんと打ち合わせ。
作品イメージ、演出プランを語ると色々とアイデアの泉が。すごい。
ある意味どーとでもできる照明だけに押しつけがましくなく意味不明にしたい。
とりあえずどこからどこまでならできるとイメージ、表現の幅の目処を立てられて良かった。
で、稽古。実践的稽古一回目。
最初に「ラップの戯曲化WS」。
課題曲の発表。なるほど。
とりあえずみんなビートには乗れるので壊滅的なこのとにはならぬだろう。
ていうかラップなんて基本構造だけでみれば読経、合いの手、ドドイツ、盆踊り、みたいなものだ。
たとえのせいで何が云いたかったのか忘れてしまった。
つまり「ハラへったー!メシくわせー!チンチン(お茶碗の音)」ができれば誰にでもできる。
で、更に課題曲の解剖図を配る。これは作ってて自分でも感動したのだけど、ラップってこうやって話し言葉を分解することができるのだ。これさえ見ればいつどこでどの言葉を発語すればいいのかわかる。で、課題曲を交換してみる。まぁまぁできる。うむ。
次にBPMを説明して早くしたり、遅くして歌ってもらう。
では最後に次回課題曲発表。キック「脳内バケーション(各パート)とHALCALI「スタイリースタイリー」。次の稽古で披露。

つぎに「戯曲のラップ化WS」
まずは戯曲の中でもリズムに重点を置かれたものから取りかかる。
というわけでみんな大好き「ういろう売り」。高校以来。
みんなで一時間かけてラップにしてみる。
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できた。この切れ目で発語すれば自ずとラップになる。
しかもノリではなく、切れ目で認識しているので、無音でもこのタイミングで発語可能。何もしらない人が見たら朗読、音が聞こえる人が見たらラップ、そんなういろう売りができた。
いやーここで始めて「ラップ用に書かれてない言葉をラップする」に挑戦したわけで。一節が完成した段階で自分の中でかなりの感動が。しかしみんなポカーン。「あゆみ」のときと同じ現象が。俺だけ知恵熱出た子供みたいになってる。ていうか出た知恵熱。

で本日のWS最後を飾るのがセリフのラップ化。
ういろう売りはセリフといってもあくまで口上だから節回しというものができている。次はセリフに真っ向勝負。使用するテキストは野田秀樹の「売り言葉」。しかしあくまで最初は一人芝居のセリフからラップにする。
劇作家はセリフを書くときに必ずリズムやテンポを意識して書く。乗せるか外すかは人それぞれで。で、野田秀樹は割とテンポを重視したセリフを書くのでいけると思ったのだ。時間の関係で三行分ほどのラップ化に終わったけどなんとかできた。
しかもそれを使って「セリフ⇔ラップ」をウロウロさせる。おもしろい。
役者さん達はビートに引っ張られずに発語することにすごい努力してたけど。できたらこれすごい。ていうかやるけど。あゆみは頭と足が爆発する芝居だったけど、今回は頭と耳が爆発する芝居です。どっちにしろ頭は爆発。

ラスト一時間で芝居パートを稽古。あれ普通の芝居の演出ってどうやるんだっけ…。

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■「御前会議」稽古1日目

顔合わせ。まずは稽古スケジュールの摺り合わせ。
その後、稽古の進め方の説明をする。
2月中はラップWSと芝居パートの稽古を同時進行で。
ラップWSは「ラップの演劇化」と「演劇のラップ化」の2つの方向から攻める。
狙う場所はもちろん「現代口語演劇のラップ化」。針の穴ほどのストライクゾーンに剛速球。
まずは課題曲の発表。
男子のみなさんはRHYMESTER「ザ・グレート・アマチュアリズム」のMummy-Dパート。
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女子のみなさんはHALCALI「CANDY HEARTS」の1バース目。
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歌詞とCDを渡して練習してきてもらうことを伝える。発表は次の稽古。
まずはモノマネからテクニックを習得しよう作戦だ。
困惑するメンバー。をよそにそのまま読み合わせに突入。
一時間ちょっとだった。普通にやれば普通におもしろいこの芝居。台無しにします。

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□ 明日から「御前会議」稽古開始です

なんか色々あったけど全部忘れました。
パイドラの愛を観劇後、革命日記の打ち上げに便乗した。
新国立劇場にも行った。劇王で審査員だった深津篤史氏に「反復かつ連続」を渡しに行ったのだ。
それで深津氏が演出している岸田國士作「動員挿話」の稽古を見させてもらった。
青年団の太田宏氏が出演していて、太田氏は「御前会議」の初演に出ていて、今度やらせていただきますとご挨拶。稽古はすごく面白かったんだけど、なによりも岸田國士の戯曲が面白くて驚いた。え、これ現代口語演劇じゃないですか。非常に残念ながら途中退室。ちょうど新国研修所の試験をやってるらしくなんだかドキドキした。
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で、嫌なことが続きすぎたので時間的にしんどかったけど小指値篠田氏の家パーティーに参加。あまりにも色んな人がいて話せども話したりず。しかし、音響星野氏との打ち合わせができてよかった。
写真はさめ氏と大道寺氏。
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終電で帰って朝一でセキコウ氏と打ち合わせ。「御前会議」のチラシがどうしても遅れてしまったので急ピッチでお願いする。
6月のチラシ会議も。どっちも面白いチラシになりそうです。
で、昨日・今日とで明日の初稽古&顔合わせの準備。
役者さんへの課題曲選びに一苦労した。色々、稽古のアイデアも浮かんできてる。
これ「あゆみ」みたいに作業工程、全部書いちゃいたいんだけどどうなんだろう。ネタバレかな。つまんなくなるかな。だいじょうぶか。
で、3月は「御前会議」の稽古と平行して「あゆみ」の戯曲を書くことに決める。
なので稽古日記と執筆日記を書いていこうと思う。
セコセコ隠しててもどーせ誰にも見向きもされないんだから全部書いちゃいます。
「御前会議」は現代口語ミュージカルです。メロディのない音楽劇を作ります。つまり平田オリザの戯曲をラッピンします。
「あゆみ」はゼロから長編を書きます。劇王版とは別物になります。現在の執筆進行度は0%です。
では明日からスタートです。

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現代演劇暴論14「『あゆみ』はいかにして作られるのか14」

m-floのlovesシリーズ最終曲PVのミシェルゴンドリーフォロワーっぷりがすごい。で歩き続けてる。
くるでしょーあゆみブーム、とユースケサンタマリアも言ってました。
最後のLISAがなんか泣けた。久々に聞いてみっかエムフロ。

というわけで「あゆみ」は6月にまったく新しい物語の長編として生まれ変わります。
だからこのシリーズはちょっと休んでまた5月頭ぐらいから続くと思います。
そして明後日から新シリーズ「現代口語ミュージカル『御前会議』はいかにして作られるか」が始まる予定でーす。

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□ 帰京後の観劇日記

酔っているらしいので簡潔に。
帰京し小指値の「霊感少女ヒドミ」の公開ゲネを観劇。
この作品はコリッチ、えんぺ等で絶賛されている。
しかし、少しばかり古くから小指値を知る人間として言いたい。
いやいや、本当の小指値はもっともっと面白いと。
まだ今回の「ヒドミ」はやりきれてなさがあると。
それでもそこらの演劇よりはよっぽどおもしろい。当たり前だ。小指値なんだから。
でも本作品よりかはmr.mrs.japaneseのほうが、R時のはなしのほうが、R時のはなしの全体通しの方がよっぽど格が上だと思う。
本日、より古くから小指値を知る家主・今村氏が同じ感想だと知って確信を持った。
この状況に半ば気づいてるからこそ小指値は改名&軌道修正をするのではないかと思う。
それを頼もしいと思う反面恐ろしいと思う。やっぱり彼らは化け物だと思う。
今村氏の「バンドの一番売れる曲っていう感じ」という感想がとてもしっくりきたのだった。

青年団若手公演の革命日記を見た。通しも見ているのだがまずその通しが素晴らしすぎた。
故にこれを役者の能力で超えることは至難の技だと思っていた。
しかし、今日見た本番はかつての通しを超える出来だった。
まさかこの作品で涙を流すとは思わなかった。
中村真生氏と鄭亜美氏が正面切ってぶつかり合うシーンだ。
キレイに落ちる涙ではなく眼球を搾り取るような涙が浮かび、落ちた。
この作品が内包するテーマ・ストーリー・プロットは、青年団に入って一年未満であるという色んな意味での「若者」達が演じるという偶然(?)によって傑作に昇華したと思う。
偶然(?)、としたのは半ば平田オリザ氏の計算があったような気がするし演じている彼らにもその自覚があるような気がするからだ。
まぶしさに目を背けたくなるほど、この作品は今、最も輝いてる。

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■ 劇王Ⅴ「あゆみ」最終回

朝の八時にみんなで出発して、10時にゲネ。
ゲネはまぁまぁ。けどあらいなーという感じで。
平塚さんと鹿目さんの作品をゲネではじめて見る。
あーどっちもおもしろい。これはほんとにわかんないと思う。
あとは役者たちだけにまかせて声を出したり、確認しあったりしているのを眺める。
写真。森のホールの舞台にて。
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ちなみに昨日の写真。
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変わってねー。ほんとなにしに名古屋くんだりまできたのやら。
私達の間ではこれはもはや合宿と呼んでいた。劇場を本当に稽古場と言ってしまいあせったりもした。
あんまり見ててもジャマかなと楽屋に帰って「落ち武者を斬る」を見たり。
怪我だけはしないようにと声をかけて、客席へ。
なんとなく座るも目の前に親がいてそそくさと後方へ避難。
というわけで本番でした。今までで最高の出来でした。
楽屋にとりあえずおつかれを言いに行く。みんなのテンションがすごい。あれみんな泣いてね?
急いで袖に入り舞台に出る、鹿目さん平塚さんと一緒に舞台上に正座して開票を待つ。
あー、一年ぶりだけどほんとにこれだけはしんどい。照明がまぶしい…。
で結果は残念。防衛ならず。新劇王は鹿目さんです。ちなみに二位でした。
来年は合戦くんという名の罰ゲームに帰って来る予定ですがほんとにそんなとこに予算が下りるのでしょうか。
で、そのまま講評。鴻上氏と深津氏が言われたことがこの先につながりそうで。なるほど。
邪魔でしょうがないベルトは奪われてしまいましたが、二位の私にも北村想氏から副賞が。
ハリマオのDVDボックス…。しかしなにが役に立つかわからない。
去年いただいた第二次世界大戦DVDボックス(18巻ぐらいあってめちゃ重い)は十字星のときにかなり参考になった。
というわけでありがたく鑑賞させていただきます。

終演して楽屋に帰る。
みんな悪魔みたいな芝居が終わってめちゃ笑顔。ごめんねーと謝るもみんなまじ興味ねー。
とにかく無事終わったことがうれしくてしょうがないらしい。さっき泣いてたよね、と聞くと「は?」って冷たくされる。
面会に行く。うちのおかんが出演女優3人にそれぞれプレゼントを配ってまわっていて久々のおかんぶりを発揮。
高校演劇部時代の友人も来てくれて懐かし談義を色々。
持ってきた台本が全部売れてしまい見本でも欲しいという方がいたので本当は100円にしたかったんだけどあんまダンピングされては困るとのことで100円引きに。サイン下さいとか勘弁してください。でも実はこんかいの台本は「作 柴幸男」を思いっきり書き忘れてたので直接書き加えて勘弁してもらう。ドドミノも14.√1.90も完売。まぁ持ってきた部数が少ないんだけど…。
楽屋に戻る。うちのおかんからのプレゼントにバンテリンが入っていてみんな喜ぶ。
一息ついたときにいやでも本番はよかったねとなんとなく言ったらみんな本当に見たことがないほどうれしそうな顔をした。
え、そんなうれしいの?と聞くとうれしいんだって、本当によかったって。
あぁ、こんな簡単なことだったのか。

そのまま打ち上げに参加。昨日ほどの人数はいないけど彼女たちには初打ち上げ。
ありったけの名古屋飯を注文する。手羽先タレ手羽先塩コショウみそ串カツどて煮ひつまぶし。
もう話す話す。色んな人と話しすぎてわけわからなくなるほど。でも足りない全然足りない。もっと話したい。
女優陣は新幹線の終電がせまり送ってもらうことに。
お見送り。本当におつかれさまでした。気をつけて。
彼女達とはこれからもきっと長い付き合いになるにきまっているのでそんなに悲しくはない。
その後も本当にたくさんの人と話した。
特には審査員の深津氏、佃氏、刈馬カオス氏と話した反省会。
そうなんです。まだやりきれてないんです。この方法はもっともっとできるはずなんです。
そしてより大胆なあるアイデアが急に生まれて、あぁ、そうかそうすればよかったのかと本当に悔しくなる。
気がつけば自分の終電は終了。まんが喫茶にでも泊まって帰るつもりがあれよあれよと刈馬さんの家に行くことに。
本当にありがとうございます。

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写真は刈馬さんの家でポテトをつまむ、刈馬さん佃さん鹿目さん。
朝方4時ごろまで4人(刈馬氏はじきに撃沈)で飲む。芝居のことや芝居と無関係なことを話す。
このメンツにじぶんがいて話をしてるなんて。うれしすぎておしっこちびる犬の気持ちがわかる。
今回の作品に対する鹿目さんの覚悟の話を聞いて身が引き締まった。
佃さんの劇団=草野球の話もおもしろくて。
あーやっぱり劇団っていいなー。自分はどうするべきなのかー。
で、いつのまにかみんな撃沈して起きたら10時。
佃さんはおらず、鹿目さんは昼から劇王よりもっともっとしっかりした賞の授賞式があるらしい。なにやってんすか。

名古屋からフラフラと電車に乗ってわが町、木曽川町へ。
あれ車掌が切符を回収しないなと思っていたらおらがむらに自動改札機が!いつのまに!
じゃあもうタバコ屋で切符買う必要もないのか。
しかし無人駅に自動改札機ってどうなんだろうか。キセルしまくりじゃねーの?
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というわけでみなさんありがとうございました。
スタッフの方、他チームの方、見てくれた方、見てない方、世界中の人々に感謝。
いつも誰かにもたれかかって生きているのが柴です。
あー来年も出場したいな。合戦くんもやりますから。
戯曲賞とればいいんですか。そうですか。わかりました。

いつもの道を歩いて家に帰る。ただいま。つまりはこれにてあゆみ終了。
しかし道は続く。この道は6月に続く。

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■ 劇王Ⅴ「あゆみ」稽古20日目

今日も今日とて本当に稽古した。
だからみんな予選はまったく見ることができなくさっぱり劇王から置いてかれてる。
打ち上げもキャンセルしてみんな稽古。
さすがに誰も行かないわけにはいかず私だけ参加。役者はホテルで休養。
今、思うのは本当に彼女達に達成感というか、ひとつの作品を作ったという思いを残させたいということ。
みんな劇王とか名古屋とか本当関係なしに稽古してて、その目的はただ作品を完成させたいという一点しかなくて。
それでこの作品は本当に明日で最初で最後で3人でやるのもこれで最後なのに悔いが残ったら悲しすぎる。
残りの時間は短くやれることも少ないができるかぎりはやろう。
予選は見られなかったけど自分の中でどうしても負けたくない作品がある。
それは15mm第一回の小指値のR時のはなしと第二回の柿喰う客の傷は浅いぞで。
やっぱり自分にとってこのmrs.fictionsの公演はでかくて、この2つはとくにやられて何回見たかわからない。
このふたつの作品を思うたびに俺は劇王なんかじゃないと思ってしまう。
でもいつまでも負けてるわけにはいかない。明日が勝負だ。
さぁ裸のキングオブステージのお出ましだい。

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■ 劇王Ⅴ「あゆみ」稽古19日目

まさかの中島さん新幹線に間に合うの巻。はい奇跡終しゅうりょー。
名古屋到着してさっさと長久手へ。で、刈馬氏に挨拶して。すぐに稽古を4時間。
で、場当たり1時間。ぼろっぼろ。稽古2時間半。
途中途中で佃氏、品川氏、はせ氏、鹿目氏とかに挨拶しつつ。
あー今年は去年よりもっと交流できてない。
制限時間20分を守るために四苦八苦している。
しかしこの制限があってよかった。
自分が書いた台本の本当にギリギリに待ったなしに必要な部分はどこか、不必要なとこはどこかを教えてくれた。
自分のことが一番わかんないものだ。ダラダラ(とは思ってなかったけど)書いた作品がここにきて一気にしまった。
しかし役者さんは大変。血反吐を吐いている。名古屋について稽古しかしてない。
明日も一日稽古です。
休憩中にたまたま乞局・下西さんのゲネを拝見させていただく。
なんだこれ。なにこの作品。おもしろいよ。おかしいよ。やっぱりあの人絶対どっかおかしいよ。
宿泊所が一緒で電車とかも一緒だったのだけどなんか恥ずかしいのか話しかけることができず残念。
中島さんなんて一回出演してるのに…話しかけてよ…。
しかし、柴・内山が迷いながらもホテルへ一行を道案内するというファインプレーでちょっと打ち解けさせてもらったような気がするのは私の気のせいだ。びれとかわたみとかかげろうとか目的地とかフリータイムとか木引氏とか伊藤佐保氏とか色々聞きたいことあるのになー。
実はゆっくりできるのはこの日の夜が最後なのでホテル近くの世界の山ちゃんで名古屋打ちをするつもりだったのにみな拒否。
稽古がしたいって。
部屋に集まって11時半から1時まで稽古をした。
思うことはいろいろあるが今はそんなこと言うてる場合じゃない。
写真は風のホールより広い森のホールで稽古中の私たち。
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現代演劇暴論14「『あゆみ』はいかにして作られるのか13」

解説はお休み。
前にここで紹介したChemical Brothersの「Star Guitar」のメイキングと言われてる映像。
この手はおそらくミシェルゴンドリー。

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■ 劇王Ⅴ「あゆみ」稽古18日目

昼から稽古。木元氏、今村氏、高橋お湯氏が見学に。
みんないろいろ差し入れしてくれてうれしい。
ていうか稽古見学者募集よくね?みんな差し入れ持ってきてくれね?
でもわたくし人の稽古見学で差し入れ持ってったことって数えるほどしかないわ。やば。
衣装を合わせて夜通し。長い。カット。再度通し。長い。カットを考えて終了。
なんでも2(ツー)とか、続編とかって初代よりも落ちるもので。
柴の作品の新鮮さも今年は半減ですよ。
しかし目指すはプリキュアからプリキュアマックスハートへの奇跡。つまりは期待の三倍返し。できるかなぁ…。
明日の稽古場は名古屋です。時間ギリギリでみんなで急いで飛び出たら中島さんが衣装を稽古場に忘れてきた。
中島さんはもしかしたら遅刻して名古屋入りするかもです。
去年はこの日にmacのHDクラッシュ&再インストールしてたんだよな。狂ってる。
ようやっともろもろ終了。荷作りも終了。もう寝ます。新幹線だーわーい。
しかし何かを忘れてるような気がする…。
やることもメモ。
・販売用台本の印刷・作成(あゆみの台本をキレイにする)→終了
・劇王ベルトを名古屋に発送(できれば台本も)→終了
・小道具を買う(池袋)→終了
・目覚まし時計を修理に出す&買う(今村君の不在中に壊した)→今村君が新しい目覚ましを買ってしまった…。
・衣装を決定する→終了(中島さん稽古場に忘れる)
・新幹線のチケット予約&座席予約→終了
・保険証と印鑑を持って行く(親からの指令)→終了
・地元の友達に連絡(劇王終了後遊ぶため)→終了
・御前会議の稽古スケジュール決定&メール送信→終了
・御前会議の出入りプロット表を作る→終了
・御前会議の配役を決定→仮決定
・御前会議の台本を渡す→劇王中を目標

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