□ 現代口語RAPワークショップまとめ2
忘れていたけど一日目の最後にはフリートークのRAP化をやったのだった。
フリースタイルじゃなくてフリートーク。これは初の試みだった。
雑談の途中にビートをならすのでビートが聞こえた瞬間から意識して発語する。
ビートはカットインしたり、フェードアウトしたり色々と入ってくるから注意深く話さなければならない。
またBPMも変動するので会話のテンポも変わる。
これは楽しかったなー。聞きながら話すという基本が自然と身に付いて良いかもしれない。
人によってビートとの距離の取り方が違うのでメンバーチェンジをしながら数回まわす。
一日目の締めくくりとしては非常に良かったのでは。
で、二日目。
今回から参加の人もチラホラ。まぁなんとかなるでしょ。
うまいこと宿題が配布できずとりあえずみんなで「the late show」を唄う。
で、この曲の歌詞をセリフにして芝居に仕立ててもらう。二人一組。
つまり芝居のRAP化とRAPの芝居化の挟み撃ちで「喋ると歌うの中間」をコントロールするのだと説明。
で、2チームに分かれて「御前会議」の戯曲に取り組んでもらう。
7人芝居。ちょうど14人参加だったのでよかったよかった。
シーンは「邪馬台国はどこにあったのか」のところ。
見てもらった方にはわかるかと思いますが一番ラップしやすかったとこですね。
全員に長ゼリフがあるし。
あ、あと音が鳴るシステムを両方に用意して自分たちでBPMと音量、キッカケを操りながらやってもらう。
こっからはもう参加者の方がみな楽しげに試行錯誤しまくってあっという間に時間が過ぎる。
特に自分の発語&他者との対話がビートを頼りにすることで完全に再現できるようになることに対する興奮が。
あとは両方のチームを行き来してヒントめいたことだったり、面白くできてるところをちょこちょこ言ってあっという間に2時間。
それぞれ発表。チームが変わると会話も変わる。当然、RAPも変わる。
やはり会話とRAPが両立できている瞬間が合って、そこは演者も観客も反応が違う。感覚でわかるのだ。
さらにさらに、ここでメンバー交換。せっかく作ったシーンを再構成させるSな展開。
セリフは一緒なのにまったく気が合わない。でもそれは気じゃない。
「気」で理解していたものが「ビート」だったり「リズム」だったり明確に認識できることで摺り合わせができるようになる。
とかなんとか。
というわけで二日間の「現代口語ラップワークショップ」は終了。
なんだか4月のことなのに何年も前みたいだし、体系立てたプログラムも最初はなかったから非常に心配だった。
あとは全然知らない役者10人以上にワークショップていうのも初めてで、一般の人がいるのも考えるのだけど、役者だけっていうのもそれはそれで緊張したなー。
自分としてもなかなか手応えがあり、参加者の方にもまぁまぁ満足していただけたみたいでよかったよかった。
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