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2010年6月の6件の記事

■ 「華麗なる招待」稽古6日&7日目

・6月18日(金)
雨で憂鬱になりながら稽古場へ。前回とは違うメンバーがいたので、今日がおとめ組だと知る。こっちは机を広げて招待方式でやってみた。ぴったりだと思う。このときは。おおらかな感じで稽古して終了。さめちゃんと青木くんが来てくれて、その後、中華料理屋で会議をする。食べてばっかだ。

・6月19日(土)
今日は昼夜稽古。お昼はさくら組。いきなり稽古をやるのも忍びないので、思いついたゲームをやる。これはこどもラップWSのために考えたもの。ひふみよ、もしくはHe! Who! Me! Yo!。お昼のメンバーではもり上がらないかと思ったけど、意外に盛り上がって楽しかった。そのまま名前呼びと、創作盆踊りをやって稽古した。またチマチマ作る。こっちの稽古場はチマチマ作ってしまう傾向があるなぁ。なんでだろう。役者さんの資質によるものだろうか。このころから、招待形式にしてみようかしらんと考える。おしまい。

夜はおとめ組。もっかい「ひふみYo!」をやってみる。昼以上に盛り上がって変な感じになった。そのまま稽古。こっちの招待形式をやめてみる。あぁ、こっちがリアル距離感でいいのかなー。迷いながら進んでる。でもどっちも違う台本が出来上がってきて楽しい。自分で書いたんじゃできない作品になりそうで楽しみだ。当たり前か。

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■ 「華麗なる招待」稽古5日目

少し早めに急な坂へ。加藤さんが相手をしてくれて話す。二階のホールを見せてもらったり。ST館長だったころの話が心に残った。色々と思いつきも話したり。
今日はさくら組の前半。人数が少ない稽古場で安心。イッシー、辰平さん、立蔵さん、召田さんの4人+のんこ。
台本3ページ分ぐらいを行きつ戻りつ。こーゆー稽古でいーのかなぁ。でもやってたら何か出来上がりつつあるからこれでいいのかしらん。なんとか5分ぶんぐらいはできたのかなー。今度の稽古で全部忘れてそうだけど。あとどうしても気持ちが悪いところがあったので、そこは台本を書いてくればいいのか。

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■ 「華麗なる招待」稽古3&4日目

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・6月13日(日)
そんなわけで名古屋から新幹線に乗って新横浜で降りて急な坂へ。東京も暑い。おみやげは赤福とゆかり。
きょうは前回の手法でいけるとこまで、いってみよう稽古。チーム分けして、どんどんやってもらう。
その前に、みんなでyoutube見たんだったプラチナ 9 DISCOのSONGS。芝居には一切、関係ありません。でも「あゆみ」には活かせるかも。
2チームを同時並行で、あっちいちゃ見て、こっちいっちゃ見て、気がついた夜。
遅れてきた飛鳥さんも合流して、早めに終わる。
そんでみんなで中華を食べた。おもな話題はお化けという。全員の晩ごはん&晩酌で1000円!中華さいこー!

・6月14日(月)
今日はワールドカップらしい。ほんで稽古。ついにキャスティング発表。さくら組とおとめ組の2チーム。きょうはジュンジュンの話をしたんだった。あと「気まぐれプリンセス」。
今日は配役を発表して、6月の稽古スケジュールをチーム分けして。あとお湯さんが持ってきてくれた「長いクリスマスディナー」、つまりロンクリの別の訳をみんなで読んでみる。面白かったー。別の訳で読むことでようやく謎がとけたり、むしろ謎が深まったり。やっぱ翻訳された戯曲を、国内現代戯曲と同じ扱い方はしてはいかんなと、個人的には思ったのでした。
そんで、台本についてみんなで、ていうか僕が一人でほとんど1時間半ほど話して、今日の稽古終了。口がつかれた…。明日はさくら組の稽古。がんばるぞい。

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□ お通夜と愛知観劇と近況

叔父の訃報を母から聞き、お通夜に参列した。東京での仕事を済ませてからだったので、遅れていく。今年の頭、母方の祖母が亡くなったときに買ったスーツ(あのときは頭が痛くて救急車で運ばれた)を持って新幹線へ。スイングバイでも着ていました。
最初、メールを読んでも誰だかよくわからなかった。小牧のおじさんと読んでいたので本名と結びつかなかった。というか正直、名字をちゃんとわかっていなかった。わが家の親戚関係はそんなに深くない、というかうちの姉弟が率先してあんまり深くしようとしないと思ってたけど、タマフルのぼんやり情報部「親戚の呼び方」特集でなんとなく世間的にも親戚の正式な名前はわかってないのだと知った。大体、「地名+おじ or おば+敬称」みたいだ。親戚って不思議な関係だと思う。あと葬儀の仕方や、葬儀屋さんの存在も土地で違うのだとわかったのだった。そんな親戚とお葬式の中で、ロング・クリスマス・ディナーのことを考えた。あれも親戚と死の物語。

そんでせっかくの愛知なので愛知芸術文化センター(あゆみも上演する)で公演中のB級遊撃隊と刈馬カオス改め塚田さんのテラインコグニタを観劇。七ツ寺ではジャブジャブサーキットが、東京ではあおきりみかんが上演中。見られないことが多くて大変、申し訳ないです。ちなみに今、一番見たい芝居は「ファッショナブル」。見られないけど。

近況としましては、桜美林大学で小学生対象WSをやります。あと、いま発売中の群像に短いエッセイが載っています。よろしくお願いします。

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■ 「華麗なる招待」稽古1&2日目

・6月8日(火)
「華麗なる招待」稽古1日目
半年ぶりぐらいの稽古なし期間を1ヶ月ほど堪能して、ついに来てしまった稽古初日。これであと1年ぐらい稽古が続くという…。急な坂スタジオー。
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少しだけ早く来てスタッフの皆さまにご挨拶。レジデントになっての初お目見え。そしてディレクターの加藤さんからフランケンズの戯曲をいただく。うわーって早速、読んで中野さんの誤意訳を確認してしまった。そんなわけで今回の稽古は全部、急な坂スタジオさまでやるのである。急な坂スタジオさまさまなのである。横浜で作って横浜で上演する。レジデントらしいことができるとしたら、今はこれが精一杯。
しかし体感では、なんか駒場よりちょっと近く感じる横浜。みゆきんぐは遅刻なので、またずにダラダラ雑談を初めてたら来たので自己紹介的に、名前を呼ぶゲームをする。今度のラップWSがもっかの不安材料なので、リズムに乗ったりしてもらう、今回ラップ全然カンケーないのに。
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そんでいつもの回転式自己紹介やって、そのままクリスマスの思い出も語ってもらって、それをグループ分けして、寸劇にしてもらった。そんで、台本の書き直しが間に合わなかったので、とりあえず戯曲をタイピングしたものをみんなで回し読む。一回、普通に読んで、もう一回、崩しまくって読んでもらう。例によって、読みたい人が読みたい台詞を読む。そんなこんなで時間になって、今日はそのままキャスト&急な坂スタッフのみなさんで中華を食べに行ったのだった。
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あぁ、久しぶりの稽古日記。こんなもんだったかなぁ。ゆっくりと勘を取り戻そう。今回こそ最後まで日記を完遂したい。あと作品はどうなるかサッパリまだわからない。もうわかってしまっているとも言える。意外と、なんか、みんな仲良くなりそうな予感がした。さぁ、書き直す。

・6月10日(木)
「華麗なる招待」稽古2日目
今日も急な坂。暑い。まずはフランケンズ様からもらったスイカを食べる。甘い。今年初スイカ。そのあとは、今一番熱くなってるものについて話す。1時間も話す。若干みんな呆れてたけど、止まらなくなってしまった。果たしてこの熱はこの公演が終わる頃まで持つのだろうか。しかしまさかCDを買ってしまうとは思わなかった。イベントに当たりますように。
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そして稽古、今日はグループ分けして、シーンを作ってもらった。なんか面白かったなー。こっちの方が早い気がした。これを元に戯曲化したらいいんじゃないかな。誤意訳をしつつ中野さんの重力からどう逃げるかは結構、大変だなと思ってたので、ここで中野さんではなく、前田さんの方法論を取り入れることで戦えないかやってみようと思う。いわきとかきっとこういう稽古してるんだろう。ロンクリをプロット化してもう一度、立ち上げる。しかも、もしかしたら二本戯曲が出来る可能性もある。よし、この方向性で次の稽古はやってみよう。そんでまた考えよう。
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□ マームとジプシー「しゃぼんのころ」と「あゆみ」と「わが星」のこと

昨日見た芝居が頭から離れない。グルグルと芝居の冒頭30分が頭の中でリピートされる。この感覚は去年、少年王者舘の「夢+夜」を見た直後に似てる。かっこよくてかわいくてもうかないませんって感じだった。あんな風に動きや感情や言葉を、早回しするんじゃなくて、高度は保ったまま圧縮するなんてことできるなんて考えたこともなかった。言葉がたくさん書けるんだろうなぁ。すごいなぁ。ギリギリで120%狙ってたら、そりゃ120%には届かんわなぁ。200%、300%を狙うから、120%に届くわけだよな。出演者たちもすごかったなぁ。演出がすごいんだろうなぁ。みんなギリギリの高みに駆け上がっていくような感じがした。あんなささやかなスペースなのに、全力疾走された感じがした。倍速が言葉先行ではなくて、体先行でもなくて、感情やイメージ先行なのがすごいんじゃないかな。普通に芝居を見てるのとおんなじ感覚で高速打ち込みになってて。でもハッピーハードコアみたいな、むちゃくちゃじゃなくて、旋律そのまま。カットアップや、反転や、リピートなんか、やりたいと思ってたこと全部やられてしまった感じ。作・演出の人がイケメンでさらに落ち込んだ。そもそも、なんか面白いという噂あんど空気を感じてて、見たいなーでもおもしろすぎたらやだなーこわいなーこわいなーって思いながら見に行ってまんまと落ち込んだ。劇団自体に、なんか力がみなぎってるような、自信と、それよりもっと大きい展望っていうか、もっと面白いことやってやるぞー、できるぞーっていうパワーがみなぎっててなんか、それが一番くらった。年寄りになってしまった気分だ。でも負けたくないと思った。勝ちたいと思った。久々に思った。ちくしょー。

そう思ってあいちの「あゆみ」のキャスティングを決めた。再演だけど、新しい、やってみたいこと、一瞬だけ見た夢へ挑戦する気になった。負けない戦いじゃなくて、勝ちに行く戦いをしようと思って出演者を選んだ。よろしくお願いします。

そして「わが星」の特設WEBが公開された。(音が出ます)これはもう、僕は全然タッチしてなくて、宮永氏とcinraチームの賜物です。音と連動して読める戯曲は、最初見たときにめっちゃテンションが上がってしまいました。こんなの見たことないです。わが星を見てない人、戯曲を読んだことがない人、戯曲の読み方が分からない人、にぜひ見て欲しい。来年「わが星」は日本を旅します。まだ見ぬ彼の地の人達がこれで「わが星」を想像してくれたら。そう思うと、とてもうれしくなります。

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